施設入居者様への定期的な訪問セラピー

介護福祉士とケアマネジャーとして約16年、介護の現場に携わってきました。その中で、「もう歳だから」と何かを諦めてしまう方、皮膚が乾燥して荒れてしまう方、足の浮腫みにより靴下やズボンの跡がくっきり残る方など、様々な課題を抱える方々を目の当たりにしてきました。どうにかしてそのような方々のお力になれないかと考えていたとき、ビューティタッチセラピーを知り、受講を決意しました。

受講を重ねる中で、施術を通じて人に喜んでいただけることがとても嬉しく、介護美容の魅力にどんどん惹かれていきました。認定試験に合格した2024年4月には個人事業として開業届を提出し、現在もケアマネジャーの仕事と並行しながら活動を続けています。

ある日、ご家族から「写真を撮りたいので」とメイクキュアセラピーの依頼をいただきました。普段は机に顔を伏せて傾眠状態が多い方が、メイクをするとなると背筋をピンと伸ばし、目が輝き、とても生き生きと施術を受けてくださいました。メイク後にはご家族と散歩に出かけ、記念写真を撮影され、ご本人もご家族も大変喜ばれていました。

また、フェイシャルセラピーを月に2回ご利用されているお客様は、施設入居者でありながら訪問の日をとても楽しみにされています。施術中、鏡を見ながら「この辺もでしょ～」とキレイになる自分の顔を見て喜び、施術後には他のご利用者から「きれいになったね」「気持ちよかったろ」と声をかけられ、とても満足そうな笑顔を見せてくださいます。そのような姿を見るたび、私自身も元気をもらっています。

今後もさらに活動の幅を広げ、様々な場所で介護美容を広めていきたいと思っています。熊本の地にも介護美容の魅力を届け、多くの方に笑顔と元気をお届けできるよう努めてまいります。