セラピストの活動事例

看護師の経験を活かし、予防医療として介護美容を実施

看護師として２０年間勤めていましたが、子育てと父親の在宅介護を行いながら看護師として社会に貢献できる介護美容に出会い独立しました。
在宅介護は看護師である私でも負担はとても大きく、体も良くならない父に対してもどかしい気持ちになり、時にはお互いが辛くなる事もありました。そんな中、コミュニケーションの１つとして介護美容を通してお互いが癒され、思いを伝えやすくなりました。
その後、介護美容を活用しながら整容ができるようになり、父の目標でもあった家庭菜園も再開できました。身なりを整えたり活動範囲を広げていく事も大切ですが、さらに大事にしたいことは、その人自身の尊厳を守り、心に寄り添いながら支援をおこなっていくことだと考えています。
この経験を基に、2023年からは施設や自治体で看護師の立場から予防医療の観点を踏まえ、個々の目標や価値観を大切にしながら、介護美容やシニアヨガ、健康美容講座などを開催し、皆さんの健康の一助となるよう活動しています。
施設の体験会では、介護美容の魅力が伝わるように説明などを書いた大きな紙を張り出して、皆さんに見てもらっています。また、集団レクリエーションではイスヨガを行ない、全体に声をかけていきながら楽しめるように配慮しています。美容の後にはさらにオシャレをして写真撮影会をおこないます。参加者の皆さん自身がアクセサリーを選び、普段見られない表情や発言の変化に、スタッフの皆さんも喜ばれます。
参加された方の意欲を引き出し明るくするだけでなく、周りが明るく笑顔が増えていく介護美容にはとても可能性を感じています。